ショパンの描いた校長先生の似顔絵

今日は、ショパンが通学したワルシャワ高等中学校(リツェウム)の校長先生についてお話ししましょう。

名前は、リンデ校長。フルネームはサムエル・ボグミウ、リンデ(Samuel Bogumil, Linde)といいます。 1771年生まれで、ショパンのお父さんと同じ年で、没年は1847年です。

専門は言語学で、主著に『ポーランド語辞典』全6巻があり、これはポーランドで初めて編纂された国語辞典として有名です。

【ショパンとの関連】

*ショパン一家が故郷のジェラゾワ・ヴォラからワルシャワに移り住む際に、リンデ校長の親切な取り計らいにより、ワルシャワ高等中学校のフランス語教師の職がショパンの父ミコワイに与えられました。

*ショパン一家がワルシャワに住んでいた頃の隣人でもあり、ショパン家とは家族ぐるみで親しく交際していました。

*ショパンが高等中学時代、リンデ先生は聖書を教えていました。その授業中にショパンがリンデの似顔絵を描いているのが見つかってしまいましたが、彼は別に叱りもしないで、よく描けていると誉めたといいます。ショパンは音楽ばかりでなく、絵の才能もあったんですね!

ショパンが授業中に描いたリンデ校長の似顔絵(ショパンおもしろ雑学事典より)

*リンデ校長の妻のルドヴィカ (Ludwika Nussbaum) は1825年にショパンから『ロンドop.1ハ短調』を献呈されました。

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